LS3/5Aについて

BBCモニターLS3/5Aで聴こう

ブラームスはお好き!

LS3/5Aは決して聖子明菜専用というわけではなく、例えばブラームスだって聴きます。ブラームスの四つの交響曲のうち、クラシックファンに人気が高いのは第1交響曲。一般に有名なのは小説『ブラームスはお好き?』の映画化に第3楽章が使われた第3交響曲か、イエスのアルバム『こわれもの』に第3楽章の採用された第4交響曲でしょう。でも、へそ曲がりの私のお気に入りは第2交響曲です。

最初に買ったLPはジャケットと値段で決めたセル/クリーブランドO.盤でしたが、ソニーの廉価盤はうちの超安物プレーヤーでは音が歪んでしまい好きになれず、CD時代に入ってから買い直したハイティンクRCO盤(旧盤)がいわゆる"刷り込み盤"となりました。spotifyのリンクを貼っておきます。

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一旦このハイティンク旧盤に馴染んでしまうと、ラジオやテレビでかかる他の演奏は何かが違う。もの足りないのです。ある日、ハイティンク旧盤をスコアを見ながら聴いていて見つけたのが、第4楽章43-44小節目のティンパニーのクレッシェンドでした。下の譜例の赤枠の箇所ですが、ご覧の通りスコアにはクレッシェンドの指示はありません。

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第4楽章43-44小節目

このクレッシェンドは指揮者のハイティンクが奏者に指示してやらせたものだろうと思い、新録音二種類(両方ともオケはRCOではない)を聴いてみたら、何ということでしょう、やっていません。ハイティンクは心変わりしたのでしょうか。

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クレッシェンドがハイティンクのアイデアではないとすると、前任者がRCOの楽団ライブラリのパート譜に書き込ませたのかもしれません。直前の首席指揮者ヨッフムはベルリンPO盤でもLPO盤でもやっていないので、その前となるとベイヌムです。

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おお、これこれ、ハイティンクほど派手ではないけれど、やってるではありませんか!

 

さらに前任者のメンゲルベルクはどうでしょう。録音が古い上に、ちょっと演奏の縦線が乱れてるので分かりにくいですが、やや強調しているような気がする程度。

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じゃあ、新しい首席指揮者のシャイーはどうかというと、

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やっていませんね。

 

さらに次のヤンソンスも、最後のドンは強調してますがクレッシェンドではないみたい。

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ということで、小生としては、クレッシェンドの創始者であるベイヌムティンパニパート譜に書き込ませたのをハイティンクだけが録音(旧盤)の際にそのまま演奏してしまったという説を支持したいと思います。

 

おまけとして、クレッシェンド系演奏9連発のspotifyのリンクを貼っておきます。(最後の二つはクレッシェンドというより三音強調みたいな感じだけど、まあいいや)

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そして、とっておきの一番かっこいいブラ2。例の箇所は29:50あたりから聴き始めると良いでしょう。一時期、エクスクルーシブなる海賊盤が出回ってました。他にインドかどこかの海賊盤でもやってましたが、後の正規DVDではやってないんだな、クライバーの意地悪。

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